今日はかき氷の話を中断して、
お正月らしいお話しを。
ちょうど5年前の記事で、福井県小浜市の
「御食国若狭おばま食文化館」を訪れた際に、
お雑煮には地方差が顕著に出るということを
書きました。
・東日本は、角餅・すまし文化圏
うち、東海地方は角餅を煮る、その他の地域は角餅を焼く。
・福井・丹後は、丸餅・赤味噌文化圏
・関西・四国東部は、丸餅・白味噌文化圏
・山陰は、小豆汁文化圏
・山陽・四国西部・九州は、丸餅・すまし文化圏
この正月に、お雑煮の地方差を体感できる
イベントが銀座三越でありました。
日本各地 お雑煮めぐりです。
各地のお雑煮を食べ比べてみました。
右上は北海道の海鮮雑煮。白味噌仕立てで角餅。
鮭といくらが入っていました。右下は岩手のくるみ雑煮。
焼き干しすまし仕立てのくるみ汁で角餅。高野豆腐が
入っていました。岩手はくるみを使った郷土料理が
多いです。
左上は栃木の酒粕雑煮。酒粕仕立てで豆入りの角餅。
たくさんの根菜と鮭が入っていました。右上は千葉の
はば海苔雑煮。すまし仕立てで角餅。はば海苔の
食感が面白かったです。
左下は東京の江戸雑煮。すまし仕立てで角餅。
鶏肉入りです。東京人のおいらにとっては、
なじみのお雑煮でした。右下は京都の京風雑煮。
白味噌仕立ての丸餅。京都でも食べたことが
ありますが、甘めの味噌と丸く切った具が特徴の
お雑煮です。
左上は兵庫のぶり雑煮。関西では珍しいすまし仕立てで
丸餅(と説明あったけど入っていたのは角餅だった…。)
やまいもなどがたくさんの具材が入っていました。
右上は鳥取の小豆雑煮。塩入りぜんざい仕立ての
小豆汁です。もはや「雑煮」というより「おしるこ」です。
左下は香川のあん餅雑煮。白味噌仕立てで
あんこ入りの丸餅。小浜で興味をもって、その後
高松を訪れた際にもいただきましたが、しょっぱい味噌に
甘いあんこというのが面白い組合せです。長ねぎが
入っていました。右下は福岡のするめ雑煮。するめの
すまし仕立てで丸餅。れんこんやしいたけなどが
入っていました。するめの味がするお雑煮は初めてで、
食べた中では一番新鮮でした。
今回いただいたのは、おそらくまだほんの一部。お雑煮
(とおでん)は、地域の特色が出るのでほんと面白いです。
明日から、またかき氷の記事に戻ります。